ギアナ高地編その3
●外へ
ジュニアの手を引き地上へ出るエイチ
エイチ「こっちや!」
ジュニア「う…うん」
コピー不敗を見たショックのぶり返しで、少し朦朧としているジュニア
ギアナ一帯が騒がしくなっている
エイチ「ウォンの奴、ウチら捜すのにどんだけやねん?!」
シャイニングガンダムへと戻ってくる二人
ジュニアをコクピットへ入れる半ベソっぽいエイチ
エイチ「肩どないだ?痛むか?ごめんやで、ごめんやで」
甲斐甲斐しくジュニアを介抱するエイチ
エイチ「ホンマに親父…アホやから………」
ジュニア「大丈………夫!!」
エイチと一緒に外れた肩を入れ直すジュニア
ジュニア「うぅ………」
痛みの余韻に耐えるジュニア
ジュニア「それより…これからどうする??」
エイチ「あんたはここに隠れとき、絶対出てきたらあかんで!」
ジュニア「お前はどうするんだ?」
エイチ「一旦ギアナを出よ!その算段つけてくる!まかしとき!」
ドヤ街へと走るエイチ
ハッチを操作するジュニア
ジュニア「残ってるエネルギーをガンダムに回せる………」
マスターガンダムの腕からガンダムへ微弱なエネルギーが流れる
閉まるハッチ
ジュニア「………」
暗くなるコクピットの中、ドモンの言葉を思い出すジュニア
× × ×
〜回想〜
ドモン「いいか………俺たちの流派の一手一手には音がある………」
ジュニア「??」
ドモン「そして、その音で打ち合う事に意味がある!!」
× × ×
意味がわからないジュニア
ジュニア「あいつは………何を??」
●ドヤ街
警備員たちの目を盗みつつ、ドヤ街の秘密の部屋へと入るエイチ
エイチ「ウチや!!急いで助けて欲しいんや!出てきて!!」
シジーマ「静かに………」
エイチの声にソロリと出てくるシジーマ
シジーマ「この騒動はお前か??」
エイチ「せや、ちょっとやっかいな事になってん、ほんで一旦ギアナから出たいんやけど、何とかならんかな?CDGCと連絡取れたらええねんけど」
シジーマ「あぁ大丈夫だ、それなら大人しくしてもらえば!!」
突然エイチに当て身を打つシジーマ
エイチ「な………なにすんねん………??」
シジーマ「悪いな………さっき寝返らせてもらったのさ………ま、二重スパイって奴だ………」
エイチ「ハラ………たつ………」
気を失っていくエイチ
シジーマ「後の事はまかせな!」
悪辣な笑みを浮かべ、通信機を手に取るシジーマ
シジーマ「さてと………それじゃお上に報告だ」
●CDGC
シジーマの連絡を受けるカラト
カラト「待っていたぞ!!で?ギアナの状況は?!」
シジーマ(通信)「長官の考え通り、鉱脈は切れましたぜ!!もうギアナにはDGダストはほとんど残ってない!」
カラト「そうか!わかった!ご苦労だった!!礼ははずむぞ!!」
通信を切るカラト
カラト「良し!これで準備はできた!!!さぁて、残ったDGダストもろとも一気にウォンを始末してくれる!!」
部下「ですが、ドモン・カッシュが」
カラト「大丈夫だ!まさかワシらに敵対するなどありえんさ!!いくぞ!!」
満を持して、ギアナ自治区解放作戦に出るカラト
× × ×
シジーマ「へへっ!!待ってますぜ!!」
CDGCコロニーの降下サインに喜ぶシジーマ
シジーマ「それじゃ後はウォン様の計画通りに事を進めるか〜〜〜」
●戦いの始まり
シャイニングガンダムの中で待っているジュニア
ジュニア「エイチ………遅いな………」
エイチを心配するジュニア
そこへ空間を揺るがすような振動が上空から響き渡る
ジュニア「うん?!!」
コクピットから出て空を見上げるジュニア
ジュニア「あぁああ!!!」
上空から降下する影に驚愕する
× × ×
影は《CDGCコロニー》である
× × ×
カラト「よし!!CDGCコロニー大気圏突入開始!!
目標は地上のギアナ特区!!」
移動を開始するCDGCコロニー
大気圏へ突入
同時にガンダム部隊が出撃の準備に入る
カラト「ギアナ制圧部隊、降下開始!!」
カラトの指示でギアナ周囲に降下するガンダム部隊
ギアナの上空に巨大なコロニーの影が迫り、その周囲をガンダムたちの影が埋め尽くしている
× × ×
その情景を微笑み見ているウォン
ウォン「来ました来ました………全ては思う壺………」
× × ×
次々に降り立つガンダムたち
ルドガー「こちらネーデルガンダム!出撃完了!!」
エリック「同じくバイキングガンダム!」
コンタ「B地区担当ガンダムゼブラ!!」
カルロス「こちらC地区に侵攻、マタドールガンダム!!」
ハンス「A地区に、マーメイドガンダム!!」
グラハム「制圧隊長、ランバーガンダム、各機戦闘隊形!!」
ギアナを囲む隊長ランクのガンダムたち
その後には兵隊レベルのガンダムが並んでいる
カラト「ふははは!!第13回大会のガンダムは猛者揃いだぞ!」
CDGCコロニーから指令を送るカラト
グラハム「全ガンダム!バリア内へ進攻開始!その後は各々の判断で行動!歯向かう者には発砲・攻撃を許可する!!」
武器を構えるガンダムたち
カラト「行けぇええ!!!!」
一同「了解!!レディ・ゴォオオオ!!!!!!!」
カラトの号令に合わせてバリアの中へ突入するガンダムたち
グラハム「行け行け行けぇぇええええ!!!!!」
次々に兵隊ガンダムたちをバリア内へ誘導するグラハム
同じくルドガーのネーデルガンダムたち
ルドガー「よぉし!ネーデルガンダム隊、全員中央に向かって進行………!!」
指示をしようとするルドガー
ふと全景の異様さに気が付く
ギアナ特区域が暗闇に包まれている
ルドガー「何だ??鉱脈が切れてエネルギー不足とはいえ………」
カルロス「あぁ………やけに静かだな………」
ハンス「確かに変だ………」
その前方に一つのスポットライトが輝く
ハンス「うん??」
見ると、ライトの中に一人の男の姿がある
ウォン・ユンファである
カラト「ウォン!?!」
驚くコロニー内のカラト
ウォン「ようこそ!この記念すべき良い日にいらっしゃった!!」
カラト「良き日だと?」
ウォン「そう今宵、私がこのギアナを出ていく吉日なのです!そして、このギアナを中心に全世界が夢のウォンウォンランドへと生まれ変わる最良の日なのです!!」
カラト「はっ?!ギアナを出てウォンウォンランドだと?そんな事ができると思っているのか?」
ウォン「勿論!!」
カラト「ふん!笑わせる!貴様は一生このバリアの中だ!それをどうやって?!」
ウォン「こうやって、です」
笑いつつ合図するウォン
見ると、ギアナ全体の闇の中に輝きが次々に灯りだす
同時に機械音と振動が地面を震わせ、闇の中から何かが迫り来る
エリック「お…おい、あれは??」
振動と輝きが次第に近づき、その正体が暗闇の中から現れる
カメラアイを輝かせる《デスアーミー》の大群である
カラト「デスアーミーだと??!!」
驚くカラト
カラト「だが、どうやって??DGダストは枯渇したんじゃないのか?!」
ウォン「ええ、あなたに流れた情報ではね………でも実際は」
× × ×
●地下鉱脈
DGダストから次々にデスアーミーが生まれ出る
× × ×
シジーマ「と、言う事で」
ウォンの後ろから現れるシジーマ
カラト「シジーマ!!貴様裏切りおったか!!」
怒るカラト
声「まあまあ、いいじゃねぇかよ!!」
声のほうを見るカラト
ガンダムたちの中から飛び出す2体の影
そのまま最前線に出ていたデスアーミーたちを瞬殺する
影の正体は《スカルガンダム》と《アシュラガンダム》である
ガラ「こんな連中、いくら出てきても俺たちの前じゃ」
ラセツ「名前通りの屑、ダストだぜ!!」
次々にデスアーミーを薙ぎ倒す二人
その様子に気力を戻すグラハムたち
グラハム「よし!!あの二人に続け!!」
エリック「俺たちもデスアーミーを片付けるぞ!!」
カルロス「やってしまえ!!」
デスアーミーの群れに突っ込むガンダムたち
フランク「我々もいくぞ!!」
キル・ハーン「CDGCへの再就職組だ!」
続いて後方よりアラクノガンダム、テムジンガンダム、ガンダムマグナートのサバイバル・イレブンの敗者組たちも参戦する
チェルシー「カラト長官!ここは我らにお任せを!!」
次々にデスアーミーを破壊していくガンダム軍団
カラト「ようし!まずはそこの裏切り者のシジーマを叩き潰せ!!」
シジーマ「ひぃ!!ウォン様、ちょっと後ろに下がっていてもいいでしょうか〜〜〜」
焦るシジーマ
ウォン「まぁ、慌てない慌てない」
余裕のウォン、自分の頭部のスイッチを入れる
ハンス「!?」
何かを感じるハンス
マーメイドガンダムが一同の前に立ちはだかり制止する
ハンス「だめだ!!迂闊に突っ込むな!!」
一同「何?!」
慌てて立ち止まるガンダムたち
コンタ「ハンス!どうした?!」
ハンス「何か悪い予感がする……デスアーミーなんか比べものにならない奴が………」
グラハム「あぁ………確かに、俺も感じるぞ………」
ガラ「何言ってやがる!!こういうものには勢いってもんがあるだろう!!」
ラセツ「おうよ!!屁っ放り腰は引っ込んどきな!!ここは俺たちだけで!!」
言いかけた瞬間、前方にある巨大なDGダストの塊に気付く
ラセツ「なんだこりゃ?!」
ガラ「かまわん!!ぶち壊すぞ!!」
塊に攻撃をかけようと飛び込むガラのスカルガンダム
その瞬間、凄まじいスピードで割って入る影
その影の一撃で吹っ飛ばされるスカルガンダム
ガラ「ぐはぁぁああ!!!!」
ラセツ「なんだ今のは?!」
スカルガンダムを抱き受けるアシュラガンダム
二人の前に立ちはだかる影
ガラ「ま…まさか??」
正体を現す影
ドモン・カッシュである
グラハム「ドモン?!」
ハンス「カッシュか???」
驚くグラハムたち
ドモン「………………」
鬼の形相で立ちはだかるドモン
カラト「ドモ〜〜〜ン!!お前CDGCに歯向かう気か!!」
焦るカラト
ドモン「逆らう??ふん………俺の役目はこいつを守るだけだ」
背後の巨体なDGダストの塊を見るドモン
カラト「なんだと??お前、肝心な時に一体何を考えている!?!」
ドモン「何を??」
鼻で笑うドモン
ドモン「そんなの決まっている!!俺は師匠と父さん!二人の残したものを失いたく無い!ただそれだけだ!!!そのために東方の珠は命をかけて守る!!!!父さんの想いにかけて!」
怒声を放ちカラトたちを圧倒するドモン
カラト「カッシュ博士の想い??一体何の話だ??」
首を傾けるカラト
ドモン「知らなければそれでいい!!あんたは黙って見ていろ!!」
カラト「何を言うか!!」
ドモン「うるさい!!これは誰にも邪魔はさせん!!!」
カラト「ううう?」
ドモンの言葉に押されるカラト
そこへ割って入るガラとラセツ
ラセツ「へっ!!なんだか知らねぇが、こっちも本気でいかせてもらうぜ!!」
ガラ「あぁ、ガンダムファイト優勝者でも、全員でかかれば多勢に無勢よぉお!!!」
フルパワーで突撃するガラとラセツ
二人「踏み潰してくれるぅぅうう!!!!」
だが、その瞬間DGダストの固まりから、巨大な光線が発射される
ガラ「!!!!!!!!」
再び吹っ飛ぶスカルガンダム
ラセツ「何?!!」
驚くラセツ
同時に、固まりから現れる巨大な影に踏み潰されるアシュラガンダム
グラハム「あれは?!」
ハンス「まさか?!」
DGダストが破裂し、中から現れる巨大な影
《デビルガンダム》最終形態である
カラト「デ、デビルガンダムだと???!!!!」
驚くカラト
グラハム「な………なんてこったぁ??」
愕然となるガンダムファイターたち
ハンス「まずいぞ!!ここは一度バリアの外に退却を!!」
ルドガー「お、おう!!」
カルロス「了解だ!!」
一斉に後退し、バリアの外に出るガンダムたち
ガラ「助けて………」
手を伸ばす半壊したスカルガンダム
だが、デビルガンダムの体内から出るガンダムヘッドに喰いつかれてしまう
カルロス「!!」
思わず目を逸らすカルロス
その一同の前で再びアルティメット砲を撃つデビルガンダム
しかし今度は、バリアに阻まれてしまう砲撃
カラト「はははははは!まるで籠の鳥だな!!いくらデビルガンダムでもそのバリアは越えられまいて!!」
嘲り笑うカラト
ウォン「確かに中からは無理なようですね………中からはね………」
不敵に笑うウォン
その瞬間、続くアルティメット砲がバリアを突き抜け、CDGCコロニーに命中する
カラト「わぁぁぁああああ!!!!!!」
浮遊装置が損傷し、地上へ不時着するコロニー
カラト「な、なぜバリアが??!!」
激震を耐えつつバリアを見るカラト
カラト「おかしい!バリアはちゃんと張られたままだぞ?!」
機能しているバリア
ウォン「ふふ………種明かしをお見せしましょうか?」
踏み潰したアシュラガンダムに伸びるDG触手
その先がガンダムのコクピットへ侵入し、プログラムを解析し始める
カラト「まさか………??」
ウォン「そのまさかです………」
プログラムを吸収したガンダムヘッドから、デスアーミーたちへ流れる輝き
ウォン「このバリアは、ガンダムなど許可された識別コードを持つ者には無効になります。
そこで、ご覧のようにそちらのガンダムからデータを引き抜き、こちらのデスアーミーたちに移植………」
データを受け取ったデスアーミーたちがバリアに向かって前進する
ウォン「そしてバリアに対し出入り自由になったら………」
バリアを越えて出て来るデスアーミー軍団
ガンダムファイターたち「あぁぁ………」
唖然となり、なす術がないファイターたち
デスアーミー「!!!!!!」
バリアを発生させるコーナーポストに集まりだすデスアーミー
グラハム「なんてこった………」
愕然となるグラハム
その眼前でデスアーミーたちが、バット型ライフルでコーナーに殴りかかる
ウォン「随分長い間待ちましたよ………君たちがバリアを越えて中へ入ってきてくれるのを………」
不敵に微笑むウォン
ウォン「本当はいつでもこの手段を実行できたんですよ………でも、事を確実に運ぶためにDGダストを十分に掘り当て、CDGCの目を盗み、貯蔵し、そしてデスアーミーたちを大量生産するまで我慢をしていたんです!」
次第に勝ちを実感し始めるウォン
カラト「お…のれ………」
怒りを抑え切れないカラト
ウォン「さあ、その憎きコーナーポストを破壊せよ、そして自由を我らに!!」
声高らかに鬨の声を上げるウォン
次々と折れ曲がり、崩れ落ちていくコーナーポスト
更に爆発が起こり、ギアナ特区の周囲が炎に包まれる
そして、陸海空のデスアーミー軍団がその炎を越え現れ、
世界へと進出するためにギアナを押し進む
ウォン「はははははははははははははは!!!!!」
デビルガンダムの頭に結合し、勝ちを確信するウォン
●ガンダムファイト
ジュニア「………あぁ………父上の………父上の…ギアナが………」
燃え上がるギアナに愕然となるジュニア
ジュニア「………」
気力を無くした様にシャイニングガンダムのコクピットにへたり込む
× × ×
ウォン「さて………お次はこっちか………」
シャイニングガンダムを見るウォン
ウォン「私にとって東方先生が隠した秘密なんて無用の長物、いや、いっそ消えて無くなってくれた方がいい………とはいえ、東方の珠はドモン・カッシュから身を守る言わば人質………ならば、ここはどうするか答えは一つ!」
悪辣な笑みを浮かべるウォン
ウォン「さぁ!今度こそマスター・ジュニアを始末してしまえ!!」
ドモン「………!!………」
ジュニアの前に姿を現すドモン
ジュニア「ド………ドモン・カッシュ………!!!」
その冷徹なドモンの姿に押されるジュニア
ドモン「ちょうど3日目だな………ガンダムファイトの決着にはいい日だ」
ジュニア「うっ………うう………」
気力負けし、その場から逃げ出しそうになるジュニア
ウォン「どうしたのかな??見れば戦う気力も無さそうだが………」
意地悪くジュニアをからかうウォン
ウォン「だが、これを見れば否が応でも戦う事になるんじゃないかねぇ?」
ウォンの合図と共に現れるエイチ
その姿は絞首刑のように体を吊るされている
ジュニア「エイチ!!」
驚くジュニア
エイチ「………………」
気を失っているエイチ
その姿に思わず立ち上がり駆け寄ろうとするジュニア
ジュニア「エイチを離せ!!」
シジーマ「おっと!!そうはいかんのよね〜〜〜」
エイチの後ろから現れるシジーマ
小さな笛を吹くと、コブラの大群がエイチの体に巻きつき始める
ジュニア「!!」
シジーマ「お前が戦わなければ、このままカプリ!!と噛んでしまうぞ〜〜〜」
卑劣な笑いを浮かべるシジーマ
コブラの一匹が口を開け、エイチに牙を向ける
ジュニア「やめろ!!エイチに手を出すな!!」
焦るジュニア
ジュニア「ドモン・カッシュ!!あんた自分の娘がこんな目にあって平気なのか!!」
ドモン「エイチは俺を親とは思わないそうだ………それに俺もこんな奴は娘とは思わん」
冷酷に答えるドモン
ジュニア「そ………そんな………」
唖然となるジュニア
ジュニア「あ………あんた、そんなに東方の珠が大事か………?」
ドモン「勿論だ………あれには俺の父さんの想いも込められているんだ」
ジュニア「でも、その秘密を解けるのは俺だけなんだぞ!!」
ドモン「だからお前を倒し、その秘密を俺は聞き出す!!!」
握る拳に力が入る
ジュニア「どうしてだ………」
愕然となるジュニア
ジュニア「どうしてこんな奴に父上はキング・オブ・ハートの紋章を継がせたんだ??これじゃぁ………これじゃ紋章の王様が泣くだけだ!!!」
ドモン「うるさい!!戦るのか戦らないのか、どっちだぁぁああああ!!!!!!!」
ジュニア「うるさいのはそっちだぁぁあああああ!!!!」
再びコクピットへ入るジュニア
同時に刺さっているマスターガンダムの手が輝き、そのエネルギーラインがシャイニングガンダムを包み込む
ジュニア「ガンダァァアアアアアアアアアアム!!!!!」
ジュニアの咆哮と共に立ち上がるシャイニングガンダム
ドモン「なるほど…マスターガンダムの腕にエネルギーが残っていたのか!」
初めて気づくドモン
ドモン「ならば!」
指を鳴らすと共に現れるゴッドガンダム弐
ドモン「ゴッドガンダァム!セカンドォォォォォオオオオオオオ!!!!!!!」
マントを翻し乗り込むドモン
ジュニア「さぁ来い!!父上の腕でお前を倒す!!」
同時に腹のマスターガンダムの腕を引き抜き、シャイニングの右腕に二重外装のように装着する
ドモン「ならば、ガンダムファイト!!」
ジュニア「レディィィイイイイ!!!!!!!!」
二人「ゴォォォオオオオオ!!!!!!!!」
咆哮と共にバーニアをダッシュし、正面からぶつかる二人
衝突する激音がギアナに響く
ドモン「今度は俺が3手先にもらうぞ!!」
言葉より先にドモンの拳がジュニアめがけて走る
ギリギリで受けるジュニア
しかし拳の威力は凄まじく、10歩も20歩も後退させられる
ジュニア「!!!」
ドモン「どうした?!1手目はまだ終わってないぞ!」
更に拳に力を入れるドモン
その拳圧がジュニアを掴み取り、そのまま左右天地に打ち付ける
ジュニア「うぁあああ!!!!」
身動きのできないジュニアを握りつぶす拳圧
ドモン「2手目は流派・東方不敗が連風脚!!」
連続する蹴り技
その一撃一撃が突風を起こし、ジュニアを取り巻き回転する
ジュニア「こんな風くらい!!」
風を割って出ようとするジュニア
しかし触れた途端に風の急流に巻き込まれ、コマのように高速回転してしまう
ジュニア「な、なんだこれは!!!」
ドモン「奥義、超級覇王電影弾の応用!どうだ?コマになった気分は?!」
ジュニア「こんなもの、目が回るだけで全然意味がない!!」
耐えつつも風から抜け出ようとするジュニア
ドモン「なら身も心も回って来いぃぃぃいいい!!!!!!!」
両手で突風を起こしシャイニングガンダムを地面に打ちつけるゴッド弐
シャイニングガンダムを中心に地面がクレーター状にくぼむ
ジュニア「ぁぁああああ!!!!!!」
身動きのとれないシャイニングガンダム
ジュニア「こ………このぉおお………」
なんとか抜け出ようとするジュニア
ドモン「ふん、2手までは耐えたか………」
そのシャイニングを上から見下ろすドモン
ドモン「だが………3手目はどうかな!!」
構えるドモン
ドモン「受けてみろ!石破天驚拳!!」
その瞬間、ランバーガンダムとマーメイドガンダムがゴッド弐の両腕を押さえに入る
グラハム「やめろ!ドモン・カッシュ!!相手は子供だぞ!!」
ハンス「勝敗は目に見えている!!これ以上は危険すぎる!!」
ドモン「うるさい!!俺はなんとしてでも東方の珠を!!」
グラハム「だが相手は師匠の息子だろう!!」
ドモン「ならばこそ、俺の拳が始末をつける!!これ以上同門の戦いに口を出すな!!」
二人のガンダムを振り払うゴッドガンダム弐
ハンス「ドモン・カッシュ!!」
更に止めようとするハンス
そこへ割って入るジュニアの声
ジュニア「二人ともありがとう………!」
見るとシャイニングガンダムが立ち上がっている
ジュニア「でも、そいつの言う通りだ………」
受け身を構えるジュニア
ジュニア「石破天驚拳を受け止めてこそ、初めて東方不敗のマスター・ジュニアだ!!」
ドモン「ならば!!」
構え直すドモン
ドモン「東方不敗が最終奥義!!石破!天驚ゴッドフィンガーァァアアアアア!!!」
ジュニアに向かってゴッドフィンガーを打ち放つドモン
ジュニア「!!!!!!!」
全身で受けるシャイニングガンダム
カラト「ああ………」
ハンス「!!!」
グラハム「!!!」
悲愴な面持ちで見る一同
対して笑みを浮かべるウォン
ウォン「ふふ………」
ジュニア「!!!!!!!」
倒れるジュニアとシャイニングガンダム
その姿を睨み見るドモン
ドモン「………………」
ドモンに拍手するウォン
ウォン「おめでとうドモン・カッシュ君!どうやら珠は私の頭の中で守られる事に」
ドモン「うるさい!!お前は黙って見ていろ!!」
ウォン「な、なにを??!私にそんな口を利いていいのかな?!」
いきなり怒鳴られビビるウォン
ドモン「決着はまだついていない!そうだろう!ジュニア!!!」
ジュニア「………!!!………」
ドモンの一喝に意識を取り戻すジュニア
ドモン「よく俺の3手を受け切ったな………ならばこれからが本当の勝負だ!さぁ!立て!!!」
ジュニア「くっ………こ………このくらい………」
立とうとするシャイニングガンダム
しかし、すぐさま膝をついてしまう
ジュニア「!!!!」
ドモン「何をしている!!お前には輝珠掌上があるだろう!!それで戦わずしてどうする?!俺の師匠に!!お前の父親に恥をかかす気か!!今度こそ全てを見せろ!!」
更にジュニアに怒鳴り上げるドモン
ドモン「輝珠掌上を思い出せぇえええ!!!!!!」
東方不敗「輝珠掌上を思い出せぇえええ!!!!!!」
ジュニア「!!!」
一瞬、父親・東方不敗の声が重なり聞こえたような気がした
ジュニア「は………はい!!!父上ぇえええええ!!!!!!!」
構えをとるシャイニングガンダム
ジュニア「輝珠掌上!!」
ドモン「ようし!来い!!」
構え合う二人のガンダム
× × ×
その二人を悪辣な笑みで見るウォン
ウォン「全くもって面倒臭い事を………だが、こうなればどっちが勝ってもいい!東方の珠を餌に、勝ち残った方をガードマンにするだけだ!」
× × ×
一同の前でゆっくりと動き始めるジュニア
ジュニア「まずは南西の西!」
ゆっくりとドモンに向かって拳を流し動かすジュニア
ドモン「それに続く第2手は………」
ゆっくりとジュニアの拳を受け流すドモン
ジュニア「南南東の63で撹乱し」
型をとりつつ後方へ下がるジュニア
ドモン「ならば28を北北西へとつなぎつつ」
ジュニア「南の86で攻守を逆転………」
ドモン「………西南西へ5」
ジュニア「………南が42」
ドモン「さすれば次は」
ジュニア「北の21を打ち………」
ドモン「逆手にとれば亥の15!!」
突然ジュニアに猛攻で打ち込むドモン
ジュニア「くぅぅう!!!!」
ギリギリで受けつつ構えをとるジュニア
ドモン「この型、やはり………」
ジュニアの構えを注視するドモン
ドモン「もし、俺の考えが間違っていなければ………」
動かずにジュニアと対峙するドモン
ドモン「問題はこの先だ………!!」
× × ×
ドモンとジュニアの動きを見続ける一同
カラト「これは………どっちが優勢なんだ??」
グラハム「わかりません………技の流れは見事です………」
ハンス「でも、何か変だ………二人は互いに勝つつもりがあるんだろうか………??」
× × ×
ジュニア「確かにそうだ………」
ドモンと共に演舞を続けるジュニア
その手合いは打ち合うものではなく、次第に二人並んで同じ型を舞い合わせている
ジュニア「気がつけば、まるで俺がドモン・カッシュに合わせているように………」
二人の動きが合わさり流れる
ジュニア「そうだ………これはまるで父上に演舞を教えてもらった時のように………」
型をとりつつ、静かに瞑想に入るジュニア
ドモンの姿に父・東方不敗の姿が重なり見える
ドモン&東方不敗「東は寅と戌………」
「受けて南へ42………」
「脚を西南西の5に踏み込み」
「南へ42を打ち相手を誘う………」
演舞を舞うドモンと東方不敗
ジュニア「………父上みたいに………本当に父上みたいに!!!」
目を潤ませるジュニア
ドモンと東方不敗が型を合わせつつジュニアに微笑む
ジュニア「父上!!」
思わず演舞を止めかけるジュニア
ドモン「何をしている!!演舞はまだ終わっていないぞぉぉお!!!!!」
ジュニア「!!!」
突然のドモンの声にはっとするジュニア
ジュニア「そうだ!問題はこの後だ!………演舞の全手!!父上が俺に伝えた演舞の本当の意味はこの先にある!!」
記憶を遡るジュニア
ジュニア「思い出せ!父上の最後の技を!!」
更に記憶を遡るジュニア
ジュニア「思い出せぇぇぇえええええ!!!」
記憶の力を振り絞るジュニア
その瞬間、ドモンの言葉が脳裏に走る
× × ×
ドモン「いいか………俺たちの流派の一手一手には音がある………」
ジュニア「??」
ドモン「そして、その音で打ち合う事に意味がある!!」
× × ×
その瞬間、全てを思い出すジュニア
ジュニア「そうだ!!音だ!!」
記憶に確信を持つジュニア
ジュニア「輝珠掌上!!演舞の全てを思い出したぞぉおおおお!!!!!!!」
演舞の型を構え直すジュニア
ドモン「ならば!改めて最強の手で!!」
同じくジュニアに向かって構え直すドモン
× × ×
ジュニア&ドモン「いくぞ!!」
ドモン「俺のこの手が真っ赤に燃えるぅぅぅぅううううう!!!!!!!!」
ジュニア「お前を倒せと轟き叫ぶぅぅぅぅうううううううう!!!!!!!!」
全身に闘気を纏う二人のガンダム
ゴッドガンダム弐の右手が真っ赤に輝き始め、
シャイニングの右腕を包むマスターガンダムの腕が紫紺に輝きだす
ジュニア「シャァァアアアアイニングゥゥウウウウウウ!!!!!!!」
ドモン「ゴォォォォォオオッドォォォォォォオオオオ!!!!!!!」
ジュニア&ドモン「フィンガァァアアアアアアアアアアア!!!!!!!」
最強エネルギーをぶつけ合う二人
そのエネルギーが中央でせめぎ合い、
巨大なエネルギー弾へと膨れ上がる
ウォン「!!!」
カラト「!!」
グラハム「!!」
ハンス「!!」
シジーマ「!!!」
そのエネルギーを見る一同
同時にスラスターを全開にさせダッシュし、正面からぶつかり合う二人のガンダム
ジュニア&ドモン「ヒートォオオオオオオオ!!!!!!!!」
激突する両機の拳
ジュニア&ドモン「エェェェェェェンンンンンンドォォォォォオオオ!!!!!!」
だがその瞬間、二人の拳と眼差しは方向を変え、
激突し爆裂するエネルギーがデビルガンダム上のウォンを直撃する
ウォン「うぁぁああああああああああ!!!!!!!!!!!!」
エネルギーの中でボロボロになっていくウォン
驚く一同
カラト「な、なんと?!」
グラハム「二人で!?」
ハンス「攻撃を合わせた??!」
シジーマ「あれま〜〜〜」
唖然とするシジーマ
弱々しく起き上がるウォン
ウォン「な………何故だ………何故私を??珠は……珠がどうなってもいいのか??」
ジュニア「ああ!!好きにしろ!!」
ドモン「ああ!!好きにしろ!!」
ウォンに正面を切る二人
その瞬間、ウォンの背後に回り込む影
シジーマである
シジーマ「じゃ、頂戴!!」
ウォン「え??」
シジーマ「ちょいちょいの、ちょい!!」
ウォンの頭のスイッチを操作するシジーマ
ウォン「な、何をする?!やめ、やめろ!!」
シジーマ「動くな!!」
眼球仕立ての珠を取り出すシジーマ
明かりにかざして見る
シジーマ「思った通り只のガラス玉だ!!」
ウォン「お前?!裏切るのか??」
シジーマ「そんなん最初からやん!」
同時に全身の変装を解くと、シジーマの中からエイチが現れる
ウォン「ドモンの娘?!それじゃ?!」
見ると、縛られたエイチの変装も解け、シジーマが現れる
シジーマ「ぷひゃぁ〜〜〜!!!」
猿ぐつわを外され息を吹き吐くシジーマ
ウォン「そんな!!いつから?!」
エイチ「シジーマが裏切ってからに決まっとるわ!」
× × ×
カラトに嘘の報告をしているシジーマ
その背後に意地悪な顔で起き上がるエイチ
報告の終了と共に巨大ソロバンで襲い掛かり、シジーマを眠らせる
× × ×
ドモン「言ったろ?こんな奴は娘と思わん、ってな」
ジュニア「確かに、文字通り別人だもんな………」
唖然とするジュニア
ドモン「ま、こうなるのは分かってたから、コブラガンダムとのバトルで警告したつもりだったけどな」
× × ×
コブラガンダムの頭部を踏み潰すドモン
× × ×
ジュニア「あぁ、あれはダメ、やりすぎて逆に恨み買うだけ」
ドモン「そうなのか?」
ポカンとなるドモン
エイチ「なんでもええわ!裏切り者には罰や!!」
笑うと同時に笛を吹くエイチ
偽エイチに絡んでいたコブラがシジーマをカプリと噛む
シジーマ「やめてぇ〜〜〜!!!」
エイチ「うるさいわ!おとなしゅう噛まれてろ!!」
大型ソロバンを取り出しシジーマを小突くエイチ
そこを狙った様に噛み付くコブラたち
シジーマ「毒が!毒がぁ〜〜〜!!!」
エイチ「大袈裟やな〜〜〜どうせ血清くらいもってるんやろ?」
笑いつつニセ珠をジュニアに投げ渡すエイチ
エイチ「ジュニア!あんたにあげるわ?!」
ジュニア「っとと」
慌ててコクピットから出て、受け取るジュニア
ジュニア「本当だ………ネオホンコンで売ってるガラス細工だ」
ドモン「それはおそらく師匠が置いたブラフだろう………」
× × ×
〜イメージ〜
流派の碑の上に置く東方不敗
鼻で笑っている
× × ×
ドモン「あそこにあれば、誰が見つけても本物だと信じるだろう?」
ジュニア「そしたら誰もそれ以上は探そうとはしない………」
ドモン「さすがは師匠、最高の隠し方だな………ま、俺は洞窟で一目見て分かったがな」
エイチ「ほんまかいな」
眉唾物でドモンを見るエイチ
ウォン「そんな………なら本物はどこにある?!」
愕然と問いただすウォン
ドモン「ずっとあったさ………お前の目の前にな………」
ウォン「何だと??」
ドモン「冥土の土産に見せてやろう」
ジュニアに合図するドモン
ドモン「ジュニア!もう一度、輝珠掌上を見せてやれ!!」
ジュニア「わかった!!」
ジュニアの言葉と共に、中腰になるシャイニングガンダム
差し出された手の上に降り立つジュニア
★マスターガンダムの腕に包まれた状態
ジュニア「流派・東方不敗が輝珠掌上!」
声高らかに構えるジュニア
ジュニア「東は寅と戌」
その足が流れ動き、演舞の型を次々に披露する
ジュニア「南へ42………西南西の5………南へ42………」
型の名前を読み上げつつ演舞を続けるジュニア
ウォン「???」
訳がわからず見ているウォン
ウォン「また演舞??………これが何だと言うんだ??」
ジュニア「南西が西………南南東を63………28を北北西へ………」
ウォンの疑問を余所に続けるジュニア
その足運びが流れるように展開する
ウォン「………さっきからただの型を続けて………うん??」
ふと気づくウォン
ジュニアの足元が輝き始める
ウォン「あれは??」
次第にマスターガンダムの掌の全体に輝きが広がり、ジュニアの足の運びに合わせて、掌の外装パネルが浮き上がり始める
ジュニア「………!!………!!………!!」
型の流れを演じているジュニア
その流れに合わせ外装パネルが球体の形に集まり出す
更に珠の形へと組み上げられていくパネルパーツ
その様子に確信を得るウォン
ウォン「まさか!東方の珠はマスターガンダムの手の中に!!」
ドモン「そのまさかだ!!」
ウォン「だが、ジュニアは何故わかった?!珠のありかは知らなかったはずでは?!」
ウォンの疑問に不敵に答えるドモン
ドモン「暗符だ!」
ウォン「暗符??」
意味のわからないウォン
ドモン「よく聞け!流派・東方不敗に暗符あり!」
× × ×
〜回想イメージ〜
演舞を舞う幼い頃のジュニアと東方不敗
東方不敗「南西が西へ………南南東を63………28を北北西へ………」
ジュニア「南西が西へ………南南東を63………28を北北西へ………」
その型一つ一つに浮き上がる方角と数字の符号
× × ×
ドモン「この二つの方角と数字の組み合わせは《音》を表す!!それが重なり、合わさり、流れ続く事で一つの言葉を紡いでいく!!」
ウォン「それは………つまり」
ジュニア「拳と拳で語り合う!!」
ドモン「そうだ!さっきまで俺とジュニアは演舞で戦っていたんじゃない!!言葉を作り、お前の前で会話していたんだ!!」
ジュニア「それが輝珠掌上!意味するところは【輝く珠は我が手の中にあり】!!」
驚く一同
ウォン「なんと………」
カラト「あぁ………」
グラハム「………………」
ハンス「………………」
一同の驚きを前に皮肉な笑みを浮かべるドモン
ドモン「俺にも最初わからなかった………何せジュニアの見せる輝珠掌上は言葉を作るためのもので、武術の攻守のセオリーから離れた役に立たないものだった…」
× × ×
〜回想〜
碑のある地下空洞で初めてジュニアと戦うドモン
演舞の矛盾に戸惑う
× × ×
ドモン「そんなものを意味もなく師匠が教える訳がない!!」
ジュニア「そして俺は演舞と共に父上から教えられた暗符を思い出したんだ!!」
ジュニアの手元に形作られていく《珠》
エイチ「なるほどや!正真正銘、輝珠掌上を舞えるジュニアだけが珠の秘密を知ってたっちゅうことや!!」
珠の完成を喜ぶエイチ
ジュニア「そして見ろ!!これが流派の至宝!東方の珠だ!!!」
完成し、輝く《東方の珠》
一同「おお………なんという美しい………」
東方の珠の輝きに見惚れる一同
カラト「東方不敗は珠にそんな仕掛けを………」
ウォン「素晴らしい!素晴らしいですよ!!こうなれば私もその珠が欲しくなりました!是が非でもね!!」
一転して前のめりになるウォン
デスアーミー軍団がドモンとジュニアに襲い掛かろうと迫る
ウォン「かかれぇ〜〜〜!!」
号令をかけるウォン
その瞬間、デスアーミーたちが木端微塵切りにされてしまう
ウォン「何?!」
ステルスを解き、姿を現すシュピーゲル
エイチ「毎度おおきに!バリア無くなってウチの子も一見さん出入り自由や!!」
腕のブレードをデビルガンダムの首に当てるエイチ
エイチ「さ、おとなしゅうしいや!!」
ウォン「ふん………何を言ってるんですか?私は政治屋、暴力は嫌いです、なので」
エイチ「??」
ウォン「先生!お願いします!!!」
合図を送るウォン
その瞬間、デビルガンダムのコクピットハッチが開き、中の人物が目を覚ます
中の人物 「………………」
コピーの《東方不敗》である
東方不敗 「!!!!!!」
続く……